宗像教授世界篇 星野之宣が描く壮大な物語の魅力　口コミ・ネタバレ

「宗像教授世界篇 星野之宣」に興味を持つあなたへ、この記事では星野之宣の描く唯一無二の物語世界

をご紹介します。冒険と謎が交差する「宗像教授世界篇」は、読者を古代の神話から現代までの旅へと

誘い、あらすじから深く掘り下げたネタバレ、そして作品の核心を突く見どころまで、幅広く解析

さらに、読者の生の声となる感想レビューを通じて、作品がどのような影響を与えているのかを探る。

星野之宣が生み出す、知的好奇心をくすぐるこの作品の魅力に迫りましょう。

宗像教授世界篇 星野之宣の魅力を徹底解剖

宗像教授世界篇 あらすじで知る物語の全貌

宗像教授世界篇は、冒険とミステリーが交差する壮大な物語　この作品では、主人公宗像伝奇教授が、

世界中の歴史や神話に隠された謎を解き明かしていきます。イギリスの大学での研究を終え、日本に

帰国した宗像教授は、新たな謎に挑戦します。彼の前に現れる様々な人物と共に、失われた文明の

秘密や古代の伝説にまつわる真実に迫っていく。物語は、ただ単に歴史的な事実を追うだけでなく、

宗像教授と彼を取り巻く人々の人間関係や成長も描かれており、読者はただ知識を得るだけでなく、

彼らの知的冒険に共感することでしょう。

第１話　獣の神殿
第２話　狼の星座
第３話　熊の玉座
第４話　斑の馬
第５話　鹿男（シャーマン）・前編
第５話　鹿男（シャーマン）・後編
第６話　猪の小舟
第７話　牽牛の河
第８話　燔祭の羊 前篇・中編

宗像教授が英国の大学に客員教授に招かれた頃　パンデミックが猖獗極めた世界最古の神殿巨石遺構が

発見された。ピラミッドより7500年も古く、12000年前に造られたと見られるトルコギョベクリ・テペ

がそれである。隕石の衝突が寒冷化を起こしそれまでの人類を変えた　狩猟生活から農耕生活へ、

それを記してかギョベクリ・テペにモニュメントが造られ巨石に掘られた動物達、その形容には解釈が

2つあり、部族象徴を表す動物説　また　当時の星座を表す遺跡だとする説。

東亜文化大学に新たに国際文化学部が創設　宗像は帰任し　研究分野はやはり鉄器文化に変わりない

時期は下るが、古代アナトリアと呼ばれたこの地域に栄えた帝国がある　”ヒッタイト”。

世界最初期に鉄器・鉄剣を作った国といわれ　その材料が隕石に含まれる隕鉄を利用したものだった。

この鉄が後世の世界を変えていく。

人類の歴史が大きく変わる時、インパクトがある時に激動化があるのかもしれない。

ギョベクリ・テペ地　アナトリア人達が遠く西端ブリテン島に上陸していく・・・　。

帰任講演後、そこに忌部捷一郎が現れる。　忌部神奈の訃報を伝える為に・・・。

忌部捷一郎　宗像のライバルであるとともに恋人寸前の関係になっていた「忌部神奈」の兄である、

彼から、「神奈」が半年前に死去したことを知らされる。イギリスに宗像を追ってやってきた加奈を、

宗像教授は彼女の将来を思い　彼女を諭して帰国させた。

彼女は自分の研究のため、東北自動車道で岩手にて交通事故にあい意識を失い入院し、

その時点で、がんが見つかり、そのまま亡くなったという。

忌部神奈の供養の為、妹が何を研究し、何をつきとめようとしていたか一緒に調べてほしいと願う

捷一郎の頼みを受け入れ、神奈が調査に向かった東北へと向かう。

その研究を探る手がかりが、神奈が帰国を決めるあたりで話題なった「狼」。

宗像の手にも神奈から届いた　「狼の護符」があった。ヨーロッパでは人を襲う存在の象徴として

怖れられ、スキタイやフン族、モンゴル、匈奴　「蒼き狼」が祖先と信じる彼らが、農耕民族の

文明を侵略し、破壊・掠奪する遊牧民族達　その象徴が「狼」、日本では「大神」・おおかみとして

崇められる存在になっていく、

モンゴルよる侵略は元寇のように日本人の大きな影響を与えたのに。

神奈の足跡を追い、群馬東北へ、そして北海道まで移動、かつての群馬＝上毛野国を支配していた、

渡来民と伝えられる「羊太夫」をはじめとする「毛人」の存在から、彼らが東北・北海道征服の尖兵

として大和朝廷が蝦夷討伐を使わし、その後の経緯は・・・、と推察を巡らしていく。

神奈から病床からのメール　「オラ　オラデ　シトリエグモ」宮沢賢治の妹の残した言葉

渡嶋、ヒグマ、矢羽根、蝦夷、毛人、粛慎（みしはせ）・・・。

「斑の馬」では、九州の装飾古墳と古代バビロニアの星座図とのつながりという説を掲げる。

記紀神話にある、素戔嗚尊スサノオが斑の馬の皮を機殿になげこむという乱暴狼藉を行い、姉神の

アマテラスが天の岩屋にこもるという日本神話の由来につながり、13000年前に落下した彗星の影響の

小氷河期の到来と縄文時代の招来という事象を示している、という説へと発展していく。

半人半獣の“クランプス”、アメリカへはクリスマスとして　日本に伝来　なまはげとして

生贄、七夕伝説、そしてソドムとゴモラ隕石衝突　ノアの洪水・地中海と黒海洪水決壊

他の宗教・神への踏み込みには読む側がハラハラする　外国の地にての宗像の歯に衣着せぬ発言に

紙中、ヨルダン考古局ビシェル・エル・ナジャー氏の発言

「確かに生半可な知識で他国の宗教や歴史を論ずれば的はずれなるばかりですな！」と返す刀で

云われる場面がでてきます

宗像教授世界篇 ネタバレと深読みポイント

宗像教授世界篇では、数々の謎が解明される中で、読者が見逃しがちな深読みポイントが存在する。

例えば、宗像教授が解き明かす古代文明の謎や神話は、現代社会への洞察をも含んでいる。これらの

物語を通じ、人間の歴史や文化に対する理解を深めることができるのです。また、宗像教授と登場人物

達の関係性にも注目。彼らの関わりからは、信頼や友情の大切さが伝わってきます。そして、物語の

背後にあるメッセージに気付くことで、読者はただの冒険譚以上の価値を見出すことができる。この

ように、宗像教授世界篇は、ストーリーだけでなく、その背後にある深い意味合いを探求することで、

さらに豊かな読書体験が得られいく。

宗像教授の物語には　多くの人物の死が関わっている。

宗像教授伝奇考・宗像教授異考録より

「宗像若き日の妻子の死」・「忌部 神奈」・「高群真智」・「兄　宗像常道」・「古の生贄の儀式」

この世界編では　血の燔祭　生き血の生臭さが漂っている

宗像教授世界篇 の最新刊、3巻は2024年04月30日の発売予定です。

宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学 の最新刊、は2024年04月30日の発売予定です。

宗像教授世界篇 登場人物とその魅力

宗像教授世界篇では、魅力溢れる登場人物たちが物語の奥深さを一層引き立てています。主人公の宗像

伝奇教授は、民俗学の教授でありながらも、冒険心溢れる行動派。彼の研究と探求の旅は、読者に新た

な発見を与え　宗像教授の元助手であり、独自の研究を追求する今はなき忌部神奈や、教授とともに

謎解きをする編集者など、各キャラクターが持つ個性や関係性は、物語をより豊かに彩る。

登場人物一人ひとりが独立した魅力を持ち、それぞれの背景や人間関係が物語に深みを加える。

主要登場人物

☆宗像 伝奇（むなかた ただくす）

主人公。恰幅の良いスキンヘッド、鼻の下に濃い髭がトレードマーク

山高帽にスーツに黒いマント、ステッキというスタイルを崩さない

実家は福岡県・宗像市にある宗像大社摂社・海照火明神社の神主であり、次男である

東亜文化大学で民俗学の教鞭を執る傍ら、日本各地に伝わる神話、伝説の謎や由来を解明している。

イギリスに、客員教授として呼ばれていた。

机上の研究だけでなくフィールドワークにも熱心で、なにかと旅をしている。柔軟な発想力で、

従来の歴史学・民俗学では奇想と捉えられるような大胆な仮説を立てる。

☆忌部 捷一郎（いみべ しょういちろう）

歴史家。雑誌やテレビ受けする奇想天外な仮説を打ち立て、それをマスコミに売るのが仕事、

ヤマトタケル伝説に関する研究をメインテーマ。宗像教授は「歴史屋」と揶揄しているが、彼の奇想は

宗像と通じる部分も多い

宗像教授曰く「いかがわしい話をテレビ局に持ち込んではデッチ上げ番組を作る」歴史研究家。強引な

調査方法で事故を起こすこともあるトラブルメーカー。

☆忌部 神奈 （ いみべ かな ）

捷一郎の妹　歴史、女性史から温泉評論など多彩な知識があり、当初宗像教授をライバル視していた。

共に多くの謎を追う中で、教授に心惹かれていたが　物語早々、がんを患いこの世を去る。

☆早乙女

雑誌の担当編集者。取材旅行に同行する　大学でプロレス同好会所属　リングネーム・ゴジラ早乙女

☆芹沢（せりざわ）

「ビッグヒストリー」編集長　眼帯が特徴　実家牛の肥育農家　可愛がっていた雄牛”ヒコ”の角で目を負傷

宗像教授世界篇 見どころと読み応え

宗像教授世界篇の見どころは、深い学問的探求と謎解きにあります。この物語では、宗像教授が過去の

神話や伝説、未解決の歴史的謎に挑む様子が描かれています。例えば、古代の神話や伝扬を科学的、

また民俗学的な視点新たな仮説を立てる場面は、読者にとって新鮮な驚きと知的な楽しみを持つ。

宗像教授世界篇は単なるエンターテイメントを超えた、読み応えのある作品になっている。

宗像教授世界篇 星野之宣の世界への招待

宗像教授世界篇 感想　口コミ・レビューから見る作品の影響

宗像教授世界篇に関する感想やレビューは、読者たちがこの作品をどのように受け止め、どのような

影響を受けているかを示している。家畜エピソードの続きから現代の話題へと移行する流れに、読者は

驚きを覚え、伝奇考、異考録と以前からのテーマの継続を認めています。一方、教授の独特の理論や

考古学を舞台にしたストーリーは、読者に深い興奮と学問の探求の面白さを提供しており、その魅力に

夢中になっている。

北海道の猪ネタやゴジラ早乙女への期待の声など、特定のエピソードやキャラクターへの言及は、

作品の要素が読者に強く響いていることを物語り。また、生きるための「死」というテーマや、神話

と現代のつながりを探る宗像教授は、読者に深い思索を促す。

これらのレビューから、宗像教授世界篇が読者に与える影響の幅広さが見て取れる。教育的な価値

からエンターテイメント、深い感心に至るまで、読者が作品から多くを得ていることが分かる。

そして、これらの感想は今後も多くの人々をこの魅力的な作品に引きつけ続けるでしょう。

読者レビュー

・神、生贄、まさに私の大好きなテーマ。

獣を神として崇める民族。人を生贄として必要とするもの。とっても面白いですね！

この辺りは宗教も絡んでくるから、難しい問題も出てくるのですけれども、星野さんの視点が楽しい。

そして、ソドムとゴモラのところでは塩の柱になったロトの妻の絵を思い出してしまった。

やはり欧州ではキリスト教は切っても切れない関係にあるんですねぇ。

・著者の考古学に纏わる造詣の深さに理解が追いつかない。ヨーロッパと日本における「狼」に対する

信仰の違い。人狼、狼男等のヒトを害するものとしてヨーロッパでは捉えられるが、農作物を害獣から

守ってくれる存在として畏怖されている日本。狛犬の代わりに狼が護る多数の神社や、蒼き狼と

呼ばれたモンゴルの民の民族性。話はどんどん深まり広がり、蝦夷退治との関連へ。中でもラスコーの

壁画に残されたシャーマンの禍々しい姿は鹿？半獣半人？等、こちらを見据える眼が何とも言えない

印象を残す。摩訶不思議な一冊でした。装飾古墳、興味深い。

・作者の博識から紡ぎだされる知のパズルは、その蘊蓄の見事に組み立てられていく有り様以上に

物語にロマンを感じさせて止まない。教授を慕う神奈との離別から始まる展開は、先週友を亡くした

自分には驚きより喪失感が絡みついて読みあぐねてしまいがちだったが、欧州から日本へと連なる古代

歴史絵巻を眼前にして次第に物語の世界に引き込まれていった。そして、自分たち人間は先人の屍の

先に立って未来を目指していく種族なんだと云う想いを抱いた。

さすがの宗像教授。世界篇も力業で突き進みます（舞台は日本）。ゴジラ早乙女の活躍？にも期待

・お久しぶりです、宗像教授。トルコのギョベクリ・テペ遺跡から古代日本（特に東北地方）の風景

まで楽しかった。個人的には太占が現代でも行われていることに驚いた。

熊の毛皮の話も興味深かった。そういう礼儀があったんだろうな。

・伝奇考異考録に続き、宗像教授が13年ぶりに帰ってきた！ 前作のラストで英国に客員教授として

招かれ旅立ち、飛行機の斜め後ろのサングラス女性はーーやっぱりヒロインの忌部神奈だった！

英国では講義での通訳等、アシスタントを務めつつ宿舎で同棲、ファーストネーム呼び、彼女が

かつて研究した、群馬・多胡郡における遊牧民と羊のテーマから、狼を信奉する騎馬民族の系譜を

提示し、帰国を促して数年後…日本に凱旋した宗像教授の前に現れる忌部兄が語る衝撃の言葉。

新たなる旅へ

・世界編というので海外を舞台にするかと思ったら日本が舞台であることは変わらず．既存作以上に

ワールドワイドな題材を持ってきて日本のアイテムと結びつける構成になっている．アクロバ

ティックな推理は相変わらず面白い．第一巻は狼，熊，馬，鹿と動物つながりになっている．

「斑の馬」での装飾古墳の天の斑駒とスサノオと羅睺と氷河期…となると『暗黒神話』だ．自身の

「彗星王」エピソードとの合体のような形でオマージュにしている．

・宗像節は健在！個人的に星座好きなのでクドゥル（境界石）と、最近話題になったキョベクリ・

テペ遺跡がネタにされていて、しかも、それが過去作でのあっちと繋げて・・・。大味だが楽しいな。

神奈の件は、ショック。教授も、わりと尾を引いている様で・・・。ただなぁ、演出なんだろうけど、

神奈の姿が度々現れるのが、これがただの感傷でなく、伏線の様にも見えてしまう。

次巻が割と早く出る様なので、次も楽しみに待っている。

・神奈の死、前シリーズでも彼女に巣食う病魔は触れらていたけれども、やはり喪失感は大きい。

自分の齢を考え残される時間を、神奈の時間の犠牲にしたくないという宗像の気持ちは解らなく

はない、彼女の死の喪失感は大きかったのだろう。宗像は、彼女の生き様をたどり、知の探求をなぞる。

作者である星野先生の博識は半端ないなと思います。フィクションの世界でありながら、遺跡や神話

から導き、見てきたかのように人の生きてきた時間を描き出す。

漫画というこのメディアの奥深さ無限を感じる。13年間という時間を感じさせない新作でした♪

・宗像教授、待望の帰還。イギリスから帰国した宗像は、ある事実を知る。トルコのギョベクリ・テベ

遺跡、世界最古の神殿に掘られた星座のモニュメントが、やがて日本の装飾古墳へと繋がる。狼伝説が

紀元前のペルシアから日本へ渡来したように、遺跡や伝承は世界規模で繋がっていると宗像は説く。

歴史学を踏み外したと批判する学者に対し宗像は「いくらでも踏み外してやろう！」と反論する。

忌部神奈の旅のあとを追う宗像の旅は、彼の説を裏付けつつ、それでいて宗像の、そして神奈の

生き方を重ねる旅となる。

宗像教授世界篇 作者、星野之宣の描く世界

星野之宣による「宗像教授世界篇」は、ただの物語以上のものを提供しています。この作品を通して、

作者は読者を過去と現在、そして未来を結ぶ壮大な旅へと誘います。星野之宣の筆致は、詳細な歴史的

背景と豊かな想像力が融合した独特の世界観を生み出し、その描写はまるで時間を超えた冒険。

専門的な言葉を避け、誰もが理解できる言葉で綴られた彼の物語は、考古学や歴史に興味がない人々

にも魅力的です。また、星野之宣は、読者が登場人物とともに謎を解き明かす過程で、知識の境界を

拡張することを促します。彼の作品は、歴史の教科書にはない生き生きとした過去の世界を描き出し、

それを現代の視点で再解釈します。

宗像教授の旅は、ただの架空の話では終わりません。それは、我々自身の世界観を形作る要素に対する

新たな理解を深めるきっかけとなり得るのです。星野之宣が描く世界は、読者に対して、歴史や神話、

科学といった様々なテーマを通じて、人類とは何か、私たちはどこから来て、どこへ向かっているの

かという問いに思いを馳せる機会を提供してくれる。

彼の作品における緻密な研究と創造的な想像力の組み合わせは、読者が知識を楽しみながら吸収できる

環境を作り出し、多くの人々を惹きつける鍵となっています。星野之宣の描く「宗像教授世界篇」は、

単なる漫画を超えた、教養とエンターテインメントが融合した文化的遺産であると言える。

宗像教授世界篇 星野之宣　　まとめ

• 宗像教授世界篇は冒険とミステリーが交差する壮大な物語である
• 主人公宗像伝奇教授は世界中の歴史や神話に隠された謎を解き明かす
• 教授の研究と探求の旅は新たな発見と興奮を提供する
• 物語は宗像教授と彼を取り巻く人々の人間関係や成長も描かれている
• 古代文明の謎や神話を通じて人間の歴史や文化に対する理解を深める
• 魅力溢れる登場人物たちが物語の奥深さを引き立てる
• 宗像教授は民俗学の教授でありながらも冒険心溢れる行動派
• 物語は単なるエンターテイメントを超えた、読み応えのある作品
• 星野之宣の詳細な歴史的背景と豊かな想像力が融合した世界観
• 星野之宣の作品は、教養とエンターテインメントが融合した文化的遺産
• 読者を過去と現在、そして未来を結ぶ壮大な旅へと誘う

宗像教授世界篇 の最新刊、3巻は2024年04月30日の発売予定です。

宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学 の最新刊、は2024年04月30日の発売予定です。